2021/06/20 11:57
サブスクリプション コーヒー豆変更のお知らせ
7月よりお届けするコーヒー豆が変更になります。
3月よりお届けしていたPERU Marcos Orellanaが終わりました。
とても素晴らしいコーヒーでしたね。
名残惜しいですが、次のコーヒーも大変素晴らしいので期待してください。
コーヒーの発酵が生むフレーバー
世界的にも“発酵”を用いた精製方法が注目を集めています。
最近よく耳にするのが「嫌気性発酵:アナエロビック(*発音によってはアナエロビコとも…)」です。
これは、密閉できる発酵槽の中にコーヒー豆を入れて発酵を行います。嫌気性(酸素がない状態)発酵は、通常の発酵で活動しなかった微生物が活動することで起こる発酵です。通常は酸素がある状態ですから、酸素がない状態で活動する微生物が生み出すフレーバーは少し特殊なものと言えます。
密閉できる発酵槽や酸素を追い出すガス(窒素や二酸化炭素)を充填する装置が必要なので、導入コストが必要になります。それでも、多くの生産者がアナエロビックに挑むのは新しいフレーバーの発見や新規の顧客獲得への投資と言えます。
普段から口にしているコーヒー、つまり通常の精製処理中にも酸素のあるところで活動する微生物によって発酵が起こります。
ナチュラルであれば乾燥工程で、ウォッシュドであれば発酵槽での発酵工程がそれにあたります。この時に好気性(酸素が必要な)発酵が起こり、コーヒーの様々なフレーバーを作り出しています。その数は数1000種類を超えると言われています。
新しいコーヒーはブラジルの発酵系コーヒー
7月から新しくお届けするコーヒーは、BRAZIL San Sebastian Airobic & Static box (ブラジル サンセバスチャン スタティックボックス)になります。
異なった条件の発酵工程を2回に分けて丁寧に時間をかけて行うことで、通常の好気性発酵よりも複雑でクオリティの高い仕上がりになっています。
1回目:コンクリートパティオで3日間チェリーを20cm+パイルアップ積み重ねて好気性発酵を促し、4-6日目で一日二回の攪拌。(ひなたでも乾燥しすぎないように重ねて発酵を促します。)
2回目:7日目で再びパイルアップさせ、そしてスタティックボックス(日陰で動かすことなく静かに発酵と乾燥を促します。)にて最終乾燥を実施します。
実際に飲んでみた印象は、幾重にも甘さがやってくるのを感じました。「パッションやマンゴーといったトロピカルなもの」「レーズンのようなドラフルーツ」「フレッシュアーモンドの甘いミルキーな質感」それらの甘さを繊細なレモンの酸味がうまくまとめて、バランスがちょうど良く仕上がっています。
発酵系のコーヒーは、これからも多く出てくるでしょう。
癖が強いものも多いので、まずはこのコーヒーを体験してみてください。美味しいブラジルコーヒーを再確認できます。